学校紹介
本校学区は、旧一関市の中心部から西に約4kmの所に位置し、東西約2.5km、南北約2kmの区域内にある。東は、山目、西は厳美に接し、磐井川沿いに北に広がっている平坦地で、学校はほぼ中央に位置する。学区は、7区、下谷地、清水、上台、中通り、共林、中条、宿、山目10区の9地区に分かれているが、行政区としては8つの区から構成されている。世帯数は約1,600戸を越え児童家庭数は280戸あまりである。
赤荻地区は、もともと水田耕作を中心とした純農村地帯であったが、東北自動車道の開通と一関インターの学区内開設、国道342号線の整備等により、各事業所や工場・大型商店・遊戯場等が進出、さらに宅地造成も盛んに行われ、次第に都市化現象が現れている。こうした地域の変貌に伴って児童数が増加、両親の共働きも多いことから、平成元年に学童クラブが暫定的に校地内に開設、平成5年に改築された。現在、入所児童は約120名近い数となっている。尚、本校の在籍児童数は300名前後で推移している。
1 学校教育目標
1 基本目標
「明るく、かしこく、たくましく」を基調に、調和のとれた人間性豊かな児童の育成を図る。
2 具体目標
(1)「明るくおもいやりのある子ども」(徳)
・礼儀正しく、気持ちのよいあいさつができる子ども
・善悪の判断ができ、いじめをしない子ども
・いたわりの気持ちをもち、助け合うことができる子ども
(2)「自ら学ぶかしこい子ども」(知)
・夢をもち、夢に向かって学習にはげむ子ども
・自分の考えをはっきり表現する子ども
・意欲的に、あきらめずに学習する子ども
(3)「根気強くたくましい子ども」(体)
・健康のため、バランスよく食べる子ども
・意欲的に運動し、元気に活動する子ども
・あきらめない心と我慢する心をもった子ども
2 特色ある教育活動
(1)人との関係を築く基になる「あいさつ」の推進
人とのコミュニケーションで最も簡単な方法が「あいさつ」。そこで、家庭や地域と協力して、いつでも、自分から進んで、さわやかにあいさつができる子どもを目指しています。
(2)伝承芸能「鶏舞委員会」と、伝統の「金管委員会」活動の継続
4年生後半から、「鶏舞」と「金管」のどちらかに所属して活動しています。地域のみなさんから愛され、指導者にも恵まれて取り組んでいる伝承芸能「鶏舞」は、運動会での披露の他に市内の施設からの出演依頼もあります。また、「金管」も、地域の熱心な指導者の方々のご指導のもと、吹奏楽祭を中心に演奏活動を行っています。
(3)地域連携を生かした教育の推進
・スクールガード、赤荻地区防犯交通安全協議会、PTA安全委員会、区長会と連携して安全教育、あいさつ運動を推進しています。
・区長会の協力を得て、校報学区内回覧を実施しています。
3 児童数・学級数
4 沿革の概要
明治 5年 1月 公立赤荻小学校と称し、校舎を荻野に置く |
明治 6年 7月 赤荻小学校設立(県の記録による、要津院を借用) |
明治10年10月 校舎新築(1回目、赤荻字荻野(校舎南面道路向) |
明治14年 8月 北白川宮能親王本校御視察「勧学之章」を賜る |
明治20年 校舎新築、赤荻簡易小学校と改称(2回目、現校庭南面) |
明治22年 2月 赤荻尋常小学校(4年制)と改称 |
明治35年 校舎改築、赤荻小学校記念碑を建てる |
明治36年 4月 高等科を設置、赤荻尋常高等小学校と改称、別に女子補修科を設置 |
明治41年 4月 赤荻尋常小学校と改称 |
大正 3年 校歌を制定 |
昭和 5年 7月 校舎改築(3回目、現校庭南面) |
昭和 9年 6月 講堂新築 |
昭和16年 4月 赤荻国民学校と改称 |
昭和16年11月 校舎全焼 |
昭和17年11月 校舎・屋体完成(4回目、現校舎の位置に木造校舎) |
昭和22年 4月 赤荻小学校と改称 |
昭和23年 6月 赤荻小学校PTA結成 |
昭和28年 4月 校章・校旗制定 |
昭和35年 4月 赤荻幼稚園併置 |
昭和42年11月 完全給食開始 |
昭和45年 2月 視聴覚教育研究校として公開実施(岩手県南第一地域ライブラリー) |
昭和46年 2月 視聴覚教育研究校として自主公開実施(岩手県南第一地域ライブラリー) |
昭和47年10月 創立百周年記念式典挙行、プール完成 |
昭和49年 赤荻神楽の師匠菅原仁三郎さんの指導により鶏舞活動が始まる |
昭和61年 7月 新校舎竣工(5回目、現校舎) |
昭和62年12月 屋内運動場竣工 |
昭和63年 5月 金管バンド発足 |
昭和63年10月 校舎増築工事完了(東側2階4教室) |
平成 4年12月 学童クラブ新築移転 |
平成 5年 3月 校庭南側半分の暗渠排水工事完成 |
平成 6年 2月 創立120周年記念式典挙行、プール関連施設全面新設 |
平成 6年 9月 「交通安全功労者表彰」県警察署長、・県交通安全協会連盟より |
平成13年 9月 県教委・市教委研究指定公開「総合的な学習の時間」 |
平成18年 4月 赤荻地区スクールガード発足 |
平成19年 4月 特別支援学級(そらいろ学級)設置 |
平成20年 4月 特別支援学級(にじいろ学級)設置 |
平成22年12月 プール改修工事完了(専用防水シート全面貼り付け) |
平成23年 3月 東日本大震災発生(震度5強、停電4日間、発災後4日間休校) |
平成26年 6月 校庭南面雑草地を陸上用として整備 |
平成27年 7月 「赤小図書ボランティア」創設(11人で開始) |
平成28年 9月 市教委指定研究会開催 国語科「主体的に思考・判断・表現する子どもの育成」 特別支援教育 |
平成30年12月 県学校安全優良校受賞 |
令和元年 9月 エアコン設置工事完了 |
令和 2年 2月 県書写書道作品コンクール学校賞受賞 |
令和 2年12月 防災物置設置 |
5 校歌・校章
赤荻小学校校歌(高橋 國男 作)
1、 磐井の川を ひかえつつ
須川の岳を 仰ぎみて
荻野の里に 開けゆく
学びの園の 教えぐさ
おのがむきむき咲きにおう
花のいろかを きそえかし
2、 清き心を たもちつつ
尊き徳を 身にしめて
み代の恵に 進みゆく
学びの園の 教え子よ
千代に変わらぬ 赤荻の
里のほまれをあげよかし
赤荻小学校校章の由来
昭和28年に制定。制作者は安倍郁二(赤荻字荻野の出身、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業)図案 校章の「赤」の文字は「赤荻小学校記」(校庭の石碑)の題字から字形をとり再現したもの。伸びようとする文字を囲む図案は、その昔、荻野の原野に自生していたとされる「オギ」(イネ科の多年生植物)の葉を象ったものであり、荒地にあっても雄々しく逞しく伸びようとする荻のように、逆境にあってもそれを切り拓く力をもってほしいという願いがこめられている。